あらすじ
ナルカ村の八百屋・テオの妹リタが、神託で「勇者」に選ばれた。
ところが抜剣の儀で、聖剣はどうしても抜けない。抜けたのは、暴走した荷馬車がテオに突っ込んできた、その瞬間だった。
勇者の力は、「守りたい人の危機」にだけ応える。
歴代の勇者にとって、それは囚われの姫君の役目だった。ならば、今代は?
「つきましては、魔王城で攫われていただきます」
兄を死なせたくない最強の妹と、妹のために死にかけなければならない八百屋の兄。
矛盾だらけの魔王討伐が、トマトまみれで幕を開ける。
※危険手当は、日当で銅貨八枚。