あらすじ
ギルフォード連邦の一角を担う、古き良き伝統と石畳の街並みが息づくルーヴェン大公国。
七星歴(しちせいれき)949年。
その地元のギルドに、一人の新米ギルド員が登録された。
名は、ルーク。誰に対しても温厚で、人当たりの良い微笑みを絶やさない優しい青年。
少し頼りないところもあるが、与えられた任務を真面目にこなす彼は、大公国の穏やかな日常にすっかり溶け込んでいるように見えた。
――しかし、時折見せるその眼光は、ただの新人のそれではなかった。時として、あまりにも鋭すぎる状況判断。
誰にも気づかれぬ間に、一瞬で片付けられている脅威。
そして、大公国の警察すら掴んでいない、世界の裏で暗躍する謎の組織ヘリックスの不穏な動向を、なぜか彼は過剰なまでに警戒していた。