あらすじ
一緒にいると、私が死ぬ。離れると、彼が死ぬ。
五月七日は、何度でもやってくる。
高校三年の春、席替えで隣になった今里裕太。
言葉が遅い私を、急かさずに待ってくれる人だった。
夏祭りの花火の下で想いが通じ、同じ大学に進んで、幸せな一年が過ぎた。
大学二年の五月七日。
その朝から、裕太は変わってしまった。
理由も言わずに私を遠ざけ、知らない人たちと笑い、三週間後、事故で死んだ。
葬儀の帰り、雨の神社で、私は問いかけた。
――裕太は、本当に私のことが好きだったんですか。
目を開けると、高校三年の四月の教室にいた。
何度やり直しても、五月七日が来る。
助けようとしても、離れようとしても、同じ場所にたどり着く。
そして私は知る。
戻っていたのは、私だけではなかったことを。
※作中にDV(恋人間の暴力)、および死亡の描写があります。
※ヒロインが別の男性と交際する期間があります。最終的に結ばれるのは今里裕太です。