あらすじ
人の最期に付き添い、言えずにいる心残りを聞き届ける「看取り屋」。
不老の魔女イルゼは、人間だった頃の記憶を失ったまま、二百年以上この仕事を続けてきた。
ある村で出会った巡回医カイは、救えるかもしれない命を延命もせずただ看取るだけのイルゼに「それは諦めだ」と責めるが、依頼を重ねるうちに二人は惹かれ合っていく。
だが、歳を取らない魔女と、いつか老いて死ぬ人間。二人の間には、埋めようのない寿命の差が横たわっていた。
カイを愛せば、いつか必ず彼の最期を看取る日が来る。
数えきれないほどの死を見送ってきたイルゼは、それでも彼を愛することができるのか――