あらすじ
神崎蓮、二十八歳
彼はごく普通の会社員だった
しかし物語が始まったその日、蓮は高層ビルの屋上から何者かに突き落とされ、死亡する
事故なのか
それとも殺人なのか
第1話で主人公は死んだ
そして第2話から、物語の視点は残された者たちへと移っていく
親友の健司
蓮の家族
大学時代の友人
刑事
そして蓮と最後に会っていた謎の人物
それぞれの視点から語られる過去によって、少しずつ明らかになっていく蓮の最後の日々
三日前、蓮は親友の健司にこう告げていた
「俺が死んだら、絶対にあいつを疑うな」
しかし蓮の部屋から見つかった一枚のメモには、まったく別の言葉が残されていた
「それでも俺を殺した人間を知りたいなら、七年前の事件を調べろ」
七年前
三人の若者の間で起きた、誰にも語られることのなかった事件
蓮はなぜ死ぬ直前まで、その事件を調べ続けていたのか
なぜ彼は自分の死を予感していたのか
そして、雨の降る屋上で蓮の背中を押したのは誰なのか
死んだ主人公は、もう何も語らない
だからこそ
残された者たちの証言から、彼が死ぬまでの物語を辿っていく
すべての謎が繋がった時
読者は第1話で見た「蓮の死」の意味を、初めて知ることになる