あらすじ
「ママ、私捨てられちゃった」
隣国から帰ってきた王女エレナは、母アリシアの顔を見るなり泣き崩れた。
五年前から婚約していた隣国の第二王子ルイスに、好きな女性ができたから婚約を終わらせたいと告げられたのだという。
娘が幸せならと、外国へ嫁ぐことにも口を出さず見守ってきた国王ローゼン。ところが事情を調べてみれば、どうやら今回の婚約破棄は単なる心変わりだけでは終わらないらしい。
エレナとの婚約を利用し、自国の後ろ盾まで得られるかのように振る舞っていた第二王子。その事実を知ったローゼンは、大勢の近衛兵を引き連れて自ら隣国へ向かう。
愛娘を泣かせたうえ、好き勝手に利用してくれた相手に、国王として。そして父親として、少しばかり話をつけるために。