あらすじ
公爵令嬢サーラは魔力を持たない『加護なし』だが、その優秀さで第二王子ダレルの婚約者となり、補佐という名の激務を担ってきた。
しかしダレルはサーラとの婚約を破棄し、聖魔法に目覚めた妹のレティアと婚約を宣言。
(えっ、じゃあもう働かなくていいんですか!?)
内心でよろこぶサーラに、ダレルは
「誰かこいつをくれてやる!」
とサーラの夫となる者をその場で募る。
「ふふん、いないか。俺に捨てられた令嬢を引きとる物好きなやつなど――」
「では俺が夫となります」
手を挙げたのは、『救国の英雄』と呼ばれる騎士公爵ベネディクト・ゼンコールド。
ベネディクトはそのままサーラを連れ帰ってしまう。
話を聞けば、独身のベネディクトは縁談を断ることに疲れていた。
一方のサーラは公爵領に住めば王都から離れられる。
「では、契約結婚ということで」
「ああ、これは白い結婚だ。君は好きにしていていい」
その約束どおり、サーラは公爵領でのんびりとすごす…つもりだったが、ベネディクトが以前の自分以上に激務であることを知り、持ち前の優秀さで公爵家の問題を解決し始める。
やがてサーラは、ベネディクトとも心を通じあわせていく。
一方、サーラを失った王子や実家マイリット家には、暗雲が立ち込めることとなり……。
働きすぎの英雄×働きすぎだった令嬢の、ほのぼの(?)契約結婚生活。