あらすじ
一番近くにいた親友が、一番遠い背中になった。
ペイナイト賞当日。
ベルフレアは、幼い頃から一番大切だった親友エクラディーヌと、同じティアラを奪い合おうとしていた。
初めて出会った雨の日。
一緒に競駆場へ通った日々。
兄ベルアマードへの憧れ。
ジャパントロフィーで芽生えた、自分もあの場所へ立ちたいという願い。
けれど、先に走り始めたエクラディーヌはあまりにも眩しかった。
親友だった。
憧れだった。
追いつきたかった。
そして、いつしか負けたくない相手になった。
「今日だけは絶対に負けない。あんな女に」
なぜ二人は、ここまで来たのか。
これはベルフレアが、親友の背中を追い、自分を見失い――やがて自分自身の走りを見つけるまでの物語。
駆人たちが己の脚で速さを競う競技「競駆」。
血統、世代、家族、ライバル、そして受け継がれる夢を描く『黄金の血脈』シリーズ第2作。
※第1作『黄金の血脈Ⅰ ベルアマード』から読むと、より深くお楽しみいただけます。