あらすじ
【全99話・完結済み原稿を7日間で集中公開】
剣を振るうことが、正義だと信じていた。
スィークリト帝国に仕える若き騎士カリュースは、
皇帝の勅命として「ランフォーレ姫の救出」を命じられる。
それは帝国の威信を懸けた使命であり、
同時に、戦争の裏側へ踏み込んでいく始まりでもあった。
彼の傍らには、病床にありながら戦局を読み切る、白髪の友リーディスがいる。
剣と知略。
立場も性格も異なる二人は、武力だけに頼らず、
軍略と情報戦によって戦乱の中を進んでいく。
要塞攻略、市民革命、諜報と欺瞞。
勝利を重ねるほどに、国家、宗教、血統が織りなす
巨大な支配の構造が、静かに姿を現していく。
救出は果たされる。
だが、その先に待っているのは、栄光ではない。
『EWIG(エーヴィッヒ)』は、世界を救う物語ではない。
正しさを信じて剣を取った一人の騎士と、
その隣で道を示し続けた一人の友が、
忠誠と正義の揺らぎに向き合い、
それでも歩き続けるまでを描いた、
長編戦記である。