あらすじ
2024年抒情文芸秋季号で特選、本欄推薦 特選になった小説です。
女の子の様なしぐさをする徹は男子からいじめられ、トイレでもいたずらをされ漏らしてしまうこともあった、ある日我慢できずに机や椅子を投げたら先生は徹だけを叱り徹は学校に行かなくなった。相談センターに通うようになるとセンターの若い女性職員南部は子供との話をよく聞いてくれ、いわゆる心のキャッチボールができる人だった。
ある日図書館で同い年で別の中学の愛理に声をかけられ、それをきっかけに会うようになる、本当はセンターに通う者同士は話をしてはいけないので、徹は最初しぶしぶだったが愛理と話すようになる。
愛理は市長の娘原田千紗が友達の志田麻沙美をいじめていたのを止めたのだが、今度は愛理が標的にされ、愛理もまた我慢できずに切れたら、市長が怒鳴り込んできて、先生も愛理だけを叱り愛理も不登校になった。
ある日二人はオリンピックのために解体するため閉鎖されている野球場に入り込み、徹は愛理からキャッチボールを教えてもらう。愛理はジュニアのピッチャーをしていた。そこに人がやってくる音がして、物陰に隠れると市長と市長の娘原田千紗もいた。市長の取り巻きは、千紗が私立推薦で受かったことでおだてている、それを聞いた愛理は手にしたボールを投げようとしたので徹は必死で止め、誰もいない河原に連れて行くと愛理は大泣きした。千紗が麻沙美の彼に横恋慕しそれに怒った千沙が意地悪をしたと言う。
それからは愛理と徹は河原でキャッチボールをし、野球が苦手な徹もだんだん返球できるようになる。年の瀬になり互いに受験勉強が忙しくなり、愛理は北総合高校を受験すると言う。徹もそこを目指していたので驚く。大晦日に徹は愛理に自分も北総合を受けると話す。三月、二人は合格し卒業式後二人で相談センターの南部さんを訪ねるとお祝いにボールペンをもらう。
その後二人は河原でキャッチボールをする、徹は普通にきゃちボールができるようになっていて、愛理とも心のキャッチボールも出きるようになっていた。高校に通うようになったら、自分は文化部だが愛理の部活の応援に行こうと徹は思った。
私は病気で学校に行けず、成績が落ち「なんでお前はできないんだ」と言われ傷ついたことが随分あります。それが縁で、人生では不登校の子供と関わることもがありました。最後までお読みいただければ幸いです。