あらすじ
東方を守護する名門・青龍家に生まれながら、「不吉」の象徴とされるハクビシンの姿で生まれた春雷。
周囲から忌み嫌われる日々を送る彼を救ったのは、賢者・不知火だった。愛情と教えを受け、春雷は決してその瞳の輝きを失わなかった。
そんな彼の暮らす街で、霊獣たちの誘拐事件が相次いでいた。
友を救うため、そして自分の存在意義を証明するため、春雷は事件の調査に乗り出す。
しかし事件の裏には、想像を遥かに超える数の穢獣が蠢いていた。
絶体絶命の窮地に陥った春雷を救ったのは、雪と共に現れた謎の金髪の青年。
彼が春雷の手に残したのは、純白の花と――淡く光る金色の糸だった。
なぜ、彼は春雷を救ったのか。
なぜ、穢獣は春雷を狙ったのか。
『天命の書』に記された予言は、まだ「春」の序章にすぎない。
種族を超えた絆が、世界の理を揺るがす――
運命に抗い、それでも君を愛した。