あらすじ

これは、日本の戦国時代を思わせる、史実とは異なる世界の物語。 「会いたくなったので来ました」 何の用もないのに、自分から会いに来た成田長親。 上杉謙信が望んでいたのは、長親を自分のもとへ縛りつけることではなかった。 誰かに求められたからではなく、長親自身の気持ちで、自らこちらへ来てくれること。 そんなある日、長親が突然言った。 「好きなのです」 思わず自分のことかと思った謙信だったが――長親が好きだったのは、菓子だった。 会いたい。 好き。 手を取りたい。 少しずつ変わっていく二人の距離。 長親が自分の気持ちを見つけるまで、謙信はその答えを急がせない。 そして長親が、自ら選び、自ら手を伸ばしたとき。 ようやく謙信は気づく。 つかまえようとしていたはずの自分こそ、ずっと前から長親につかまっていたのだと。 上杉謙信と成田長親の、静かでやさしい純愛短編。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/27
  • 現在の作品つかまったのは、私だった