あらすじ

昭和――。 名家に生まれ、何不自由なく育った一条志乃は、由緒ある橘家へ嫁いだ。 「一条家のお嬢様気分でいられては困ります」 嫁いだ先で待っていたのは、厳しい姑と、「橘家の嫁」として生きる日々だった。 そんなある日、屋敷の手伝いとしてやって来た青年・桜木修と出会う。 医者を志し、いつか東京へ行くという修。 庭の池で金魚を眺める志乃に、彼は言った。 ――金魚は、海を知らない。 その言葉に、志乃は自分自身を重ねてしまう。 知らない世界。 見たことのない海。 そして、少しずつ惹かれていく、決して許されることのない相手。 やがて修は、夢を叶えるため東京へ旅立つ。 二人が再び会うのは、それから何十年もの歳月が流れた後だった。 すべてを胸に抱えたまま 二人の時間が、もう一度動き始める。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/28
  • 現在の作品金魚は海を知らない