あらすじ
閉店決議まで九十日。立花紗季は、月瀬百貨店の再生案件で五年前の元恋人・御影理人と再会する。小規模な売場運用会社の営業である紗季と、大手リテールデータ企業の営業である理人。会社は違っても、同じ顧客の契約を争う相手だ。五年前、理人は紗季が手帳に描いた図を許可なく自社の提案へ入れ、自分の発案のように説明した。その頃、理人は直属の上司・莉子とも関係を持っていた。閉店後の売場を歩き、店員の声を聞き、互いの提案の結果を競う九十日間。顧客情報も、仕事も、恋心も、もう秘密の取引にはしない。紗季は仕事で勝ち、恋を選び直せるのか。