あらすじ
私はずっと、一人で走ってきた。
前に誰かがいれば追い越せばいい。
自分より速い人がいれば、もっと速くなればいい。
それだけだった。
そんな私が高校で出会ったのは、陸上部の顧問でもない、一人の国語教師。
なぜか私の走りを知っていた。
私自身が気づいていなかった弱点も、走るときの癖も。
そして気づけば、私は走ることだけではなく、その人のことまで追いかけるようになっていた。
けれど、教師と生徒。
越えてはいけない距離がある。
だから今は、まだ届かなくてもいい。
いつか私が大人になったとき、隣を走ることが許される日が来るのなら――。
これは、前だけを見て走っていた少女が、 初めて「誰かの側」を目指す物語。
作者 森村征爾
原案 影灯レン 【https://estar.jp/users/1928705787】