あらすじ
30歳を目前にした橋本理央は、周囲とのライフステージの差に愕然としていた。
自分が思い描いていた三十路は、こんなものではなかった。
30歳になれば、結婚して、お嫁さんになっている。
そんな未来を、当然のように想像していたのだ。
30歳を迎えて半年。
キャリアアップを兼ねた地方転勤をすることになった理央は、今の場所に踏みとどまる理由もないし、環境が変われば何かが変わるかもしれない――そんな淡い期待を抱いて、新しい土地へ向かう。
そこで待っていたのは、思いがけず充実した毎日だった。
そして、書道教室で出会ったのは、4歳年下の書道家・藤田真白。
自分なりの条件や価値観で、恋愛に線を引いていた理央。
そんな彼女の「当たり前」を、真白との出会いが少しずつ変えていく。
30歳から始まる、年下書道家との恋。
選ぶことも、選ばれることも知らなかった女が、自分の手で未来を選び取っていく物語。