あらすじ

「辺境の娘は要らない。王太子妃に迎える時代は、もう終わった」

夜会の広間で、殿下はそう仰いました。お隣には、王都育ちの侯爵令嬢。

ええ、承りました。引き留めるつもりも、昔の盟約を持ち出すつもりもございません。私は明日、ひとりで辺境へ帰ります。

ただ、殿下はご存じないのでしょう。国境の向こうの辺境伯家から、この二十年、毎年同じ縁談が届いていたことを。

父がそれを封も切らずに返し続けてきたのは、辺境伯家の娘は王家に嫁ぐという、古い盟約があったからです。

その婚約をお返しになったのは、殿下のほうでございます。

今年の縁談の封を、父は初めて切りました。
国境の両側がひとつの縁で結ばれる日を、殿下は王都でお聞きになるのでしょう。

※前作の反省を踏まえ、殿下の視点・クラーラの視点のお話も入れました。
※毎日6・10・12・16・18・21時に更新します。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/28
  • 現在の作品「辺境の娘は要らない」と仰せなら、どうぞ。国境の向こうから毎年届いていた縁談の封を、父が初めて切りました