あらすじ
時は西暦1900年代。数百年前ほど前に魔法の誕生という特異点を経た人類は、現代とは全く異なる進歩を遂げていた。科学技術の代わりに魔法の研究が盛んに行われ、それに関わる様々な歴史が積みあがっていく。魔法による医療分野の発展だったり、あるいは新たな生物"魔獣"の発見であったり、あるいは世界規模の魔法戦争であったり。
ここは、戦争による国々の併合で生まれた大国家・ユーロピア。ヨーロッパ州の中央に位置するこの国は、王や宗教ではなく「四代名家」と呼ばれる家系に所属する貴族たちによって事実上の支配を受けていた。
そんな中、ユーロピアにある噂が流れ始める。
「この世界の"最果て"には、魔法よりも強大な力が眠っている」――と。
根も葉もない噂話はいつしか国中を駆け巡り、ある種の夢物語として人々の間で語り継がれていった。
「そんな大層な場所があるなら、実際にこの目で見てみたいよな。どうせお前も暇だろ?たまには冒険に出るのもいいんじゃねぇか?」
「それならオレはカバン用意するから、道具とか食い物とか持ってきて。あ、お金も忘れずにね」
「ははっ、珍しいな。お前が冗談言うなんて」
「え?冗談じゃないけど」
「……???」
――或る少年たちの会話