あらすじ
「異世界行ってくる」
そう言い残し、親友の陽川拓郎が失踪してから半年。
影山優一は、いつもと変わらず自室のベッドで眠り──目を覚ますと異世界にいた。
ケータイ、ネット、自動車に漫画や映画。先人である異世界人の現代知識と魔法技術によって発展した街で、ユーイチは失踪したはずのタクロウと再会する。
ただし、元々は細マッチョなイケメンだった親友は、異世界での推し活生活によって見る影もないダイナマイトボディへ変貌していた。
無一文のユーイチは、先に異世界へ順応したタクロウを頼ろうとする。しかし、彼もまた全財産を推し活へ注ぎ込んでいたため、二人揃ってほぼ無一文。
それから一年。
日雇い仕事を掛け持ちし、節約と貯金を重ねた二人は、まだアイドル文化の根づいていない街で『アイドルギルド・QUESTELLA』を設立する。
敏腕だが守銭奴で口の悪いプロデューサー・ユーイチ。
圧倒的な技術とオタクの情熱を持つトレーナー・タクロウ。
そんな二人のもとへやってきた、記念すべき最初の志望者はたった一人。
しかも彼女は、魔王討伐を放棄してアイドルへ転職した元勇者だった。
やがて集まるのは、呪いの装備で無力化された元四天王、自称世界一かわいいナルシスト、かわいい衣装に憧れる騎士、信者ゼロの神様──一癖どころでは済まない少女たち。
歌って、踊って、配信して。
時には女体化し、魔法で若返り、ゲーム大会やサバゲーにまで参戦する。
これは、魔法の使えない二人のオタクが、異世界の少女たちをアイドルとして輝かせる物語。
そして、アイドル活動から盛大に脱線しながら、今日も騒がしく日常を送る──異世界アイドルプロデュースコメディである。