あらすじ
仲間は、全員死んだ。
勇者ユーマは十二人の仲間を犠牲にし、たった一人で魔王城へ辿り着く。
最後の敵――魔王エルナを倒した瞬間、世界は崩壊した。
そして目を覚ますと、そこは二十一年前。
目の前には、自分が殺したはずの親友がいた。
死んだはずの仲間たちも、まだ生きている。
ならば今度こそ、一人も死なせない。
未来の知識と二十一年分の経験を使い、ユーマはかつて救えなかった人々の運命を変え始める。
だが戦いの中で、ユーマは気づく。
自分には、死んだ仲間たちの力が宿っている。
そして、その力を使うたび――
その仲間との思い出が、一つずつ消えていく。
世界を救うために戦えば戦うほど、救いたかった人たちのことを忘れていく。
それでもユーマは剣を取る。
今度こそ、誰かの犠牲を「仕方なかった」で終わらせないために。
一度目の人生で仲間を犠牲にして世界を救った勇者が、二度目の人生で誰一人犠牲にせず世界を救おうとする、やり直しファンタジー。