あらすじ
◇毎日3話(7:00/12:00/17:00)更新予定◇
三百年。世界の裏で、災厄と戦い続けてきた者がいた。
人々はその存在を『不死の星』と呼ぶ。
二十七年ぶりに、災厄――『化身』が目を覚ました。
調査の護衛を命じられた若い騎士ガルフォードの前に現れたのは、薄い金の髪と青い目をした、自分より年下にしか見えない娘だった。
名前はエリシア。
歳も出身も教えない。食事は数口しか食べず、自分の怪我には頓着しない。口数は少なく、どこか偉そうで、何を考えているのかも分からない。
それなのに、戦いになれば誰よりも前に出る。危ないことほど、一人で引き受けようとする。
旅を続けるうち、ガルフォードはこの人から目が離せなくなっていく。そしていつしか、ただその背中を見ているだけではいたくないと思うようになる。
世界を守るためだけに生きてきた『不死の星』が、エリシアという一人の女性として生きることを知っていく、再生と恋のお話です。
※前半は戦いと喪失、後半は戦いを終えたあとの暮らしを描きます。恋はゆっくり進みます。
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登場人物
◆エリシア(見た目は十八歳ほど)
三百年にわたり、その名を歴史に残されることなく化身と戦い続けてきた『不死の星』。薄い金の髪と青い目をした華奢な娘だが、戦いでは圧倒的な強さを見せる。淡々とした物言いは、なぜか少し偉そうに聞こえる。自分の傷は「放っておけば治る」で済ませてしまう。歳を聞けば、連れのエルフが「内緒でーす」と答える。
◆ガルフォード・アインベルグ(騎士・二十四歳)
公爵家の次男で、アルヴェスタンの騎士。命じられた任務は、エリシアを目的地まで送り、無事に連れ帰ること。ぶっきらぼうだが世話焼き。出会った頃は、大きな戦いで名を上げたい気持ちもある若い騎士だったが、エリシアの生き方に触れたことで、その後の人生が大きく変わっていく。