あらすじ
|南嶺《ナンリン》王国に生まれた第一子、|柊筮《しゅうせい》(後のラームファダ)は、産声を上げぬ異質な存在として迎えられる。かれは性を持たぬ|氷雪の妖精《ヴォルケイン》の|取り替え子《チェンジリング》であった。やがて、かれは人ならぬ力に目覚め、周囲から畏れられながらも孤独に育つ。一方、|大魔術師《ラ・セイルヴァー》ラムダはかれに深い愛を寄せ、ふたりは惹かれ合うが、その関係は世界の均衡を揺るがす危うさを孕んでいた。王子、箕郷の歪んだ愛と嫉妬は禁忌の術へと彼を導き、悲劇を招く。ラームファダは愛ゆえに自らを犠牲とし、災厄を浄化する道を選ぶ。残されたラムダはかれを取り戻すため禁断の召喚に踏み込み、物語は神話へと昇華していく。