あらすじ

「総務は利益を生まない。あなたの仕事なら、各部署で分担できます」 そう言われ、45歳の浅野タダシは長年勤めた会社をクビになった。 約300人分の勤怠、備品、健康診断、社用車、保険、上司の予定表。 誰かがやらなければ困る仕事を、ずっと一人で抱えてきた。 それでもタダシ自身、こう思っていた。 まあ、これくらい誰でもできる仕事だ。 ところが気づけば、そこは異世界。 行き場のない彼が冒険者ギルドで任されたのは、散らかったポーション棚の整理だった。 種類ごとに分けて、なくなる前に注文する。ただ、それだけ。 「解毒薬、すぐ出せます!」 「昨日、初めてちゃんと休めました」 「タダシさん、一日だけうちの支部に貸してくれませんか?」 誰かの仕事が楽になり、誰かの生活が変わり、ときには人の命まで救われていく。 やがて地方支部が、本部が、王国までもが彼を欲しがり始める。 一方その頃、彼を切った会社では。 『浅野!? 今どこにいるんだ!』 『頼む、一度会社に来てくれ!』 けれど本人だけは、今日も不思議そうに首を傾げる。 「いや、これくらい普通ですよ?」 これは、「誰でもできる」と切り捨てられた男が、王国にまで必要とされていく話である。

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小説を読もう2026/09/28
  • 現在の作品「誰でもできる仕事」と45歳でクビになった総務、異世界では「いないと困る人」になりました ~在庫を数えて職員を休ませただけで、ギルドから王国まで必要とされています~