あらすじ

奥沢駅の近くから、二人の兄弟が姿を消した。 残されたわずかな手掛かりは、兄弟が語った「電車の旅」の記憶。 しかし、捜査員が時刻表と路線図を照らし合わせると、その旅には奇妙な矛盾があった。 「川崎」 「大井町」 「金町」 「柴又」 「船」 「東京湾」 「稲毛」 兄弟の記憶では、すべてが一本の旅としてつながっている。 だが、本当にそうだったのか。 女性のアナウンス、機械油の匂い、何度も繰り返される乗り換え、そして東京湾へと続く水辺の記憶。 電車と船を乗り継いだ兄弟の足取りを追ううち、捜査員は「旅そのものが偽装されていたのではないか」という疑念を抱き始める。 奥沢から始まった失踪事件は、やがて城南、江戸川、東京湾、そして稲毛へと広がっていく。 一本の旅に見えたものは、本当に一本の旅だったのか。 鉄道と地理、そして人の記憶が交差する、猫津勘吉オリジナル・サスペンス。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/09/28
  • 現在の作品猫津勘吉サンペンス 奥沢二児失踪事件