あらすじ
世界各地に《ゲート》と呼ばれるダンジョンへの入口が出現して、およそ三十年。
ダンジョンから得られる魔石や鉱石は社会を大きく発展させ、魔物と戦い、資源を持ち帰る《探索者》は一つの職業として定着していた。
高校を卒業した十八歳の青年、天草大河もまた、その世界へ足を踏み入れる。
特別な才能があるわけでもない。
初期ステータスも平凡で、与えられた初期スキル《詠唱》も単体ではほとんど役に立たない。
それでも大河は思う。
――ここから強くなればいい。
ただ、自分がどこまで強くなれるのかを知りたい。
その純粋な好奇心を胸に、大河はGランク探索者として最初の一歩を踏み出す。
やがてその先で、自分たちが知るダンジョンの常識も、世界の成り立ちさえも覆す真実へと辿り着くことを、この時の彼はまだ知らない。
これは、一人の少年が探索者として成長し、世界の果てへと進んでいく物語。