あらすじ
言葉で魔法を発動する世界...
詠唱は力であり、記憶こそがその源。
この世界では、誰もが「色」を持って生まれる。
だがエルスベスだけは、色を持たない。
魔法すら使えない存在だった。
...はずだった。
この世界には三つの魔法体系が存在する。
音で紡ぐ「言葉の魔法」。
文字に刻む「書の魔法」。
そして――本来、存在してはならないもの。
「描く」ことで生まれる魔法。
転生の瞬間、彼女が神に願ったのはただ一つ。
...Gペン。
それは“描くため”の道具であり、
やがて“世界を書き換える”力となる。
ある日、エルスベスはその力に目覚める。
それはこの世界に存在しない力。
異質で、理解されない力。
それは、かつて...
「子供の遊び」と呼ばれていた。
理解されず、価値がないと笑われたその力は、
やがて世界の理を揺るがし、運命を書き換えていく。
やがて彼女は知る。
自分が「忘却の河フィルゲッザン」を飲まなかった存在であることを。
前世の記憶を持つ魂であることを。
そして――限界のない力を持つということを。
それは祝福ではない。
“例外”だ。
世界すら壊しかねない、危うい力。
導かれるように辿り着いた古代図書館。
そこで彼女が手にしたグリモワールには、何も記されていなかった。
魔法も、理論も、知識もない。
ただ――白紙の原稿用紙だけがあった。
まるで語りかけるように。
...描け。
彼女が最初に描いたのは、小さな守りの存在。
そして次に、自らを包む“墨の鎧”。
衝撃に応じて形を変え、彼女を守るその鎧は、
まるで物語そのものが彼女を護るかのようだった。
これは、ひとりの少女が「描く」ことで世界を書き換え、
やがて魔王すらも超えていく物語。
だがその先に待つのは、勝利ではない。
それは...
創る者としての、選択。