あらすじ
戦後日本において、「平等の追求」は社会発展の原動力であった。しかし、多様性や配慮(Equity)を重んじるポリティカル・コレクトネスが浸透した現代において、現場には過度な自粛や不公平感、そして言葉にできない「息苦しさ」が漂っている。
本コラムでは、教育現場における「女子枠」の議論や労働現場での負担の偏りといった日本の身近な課題をはじめ、米国や欧州で起きている揺り戻しの社会的背景をデータと事例から冷静に検証。差別と「健全な区別」の境界線を整理し、不遇へのセーフティネットと個人の挑戦を報いる「機会の平等」とのバランスをどう引き直すべきかを問いかける、論理的かつ誠実な論考。