あらすじ
王立学院の卒業夜会。
公爵令嬢エレオノーラ・ヴァルディエは、聖女への嫌がらせを理由に王太子から婚約破棄を言い渡される。
ドレスを破いたことも。
階段で乱暴に腕を引いたことも。
晩餐会から追い出したことも。
エレオノーラは、すべて認めた。
弁明もしない。
謝罪もしない。
そして、やがて彼女には死罪が言い渡される。
誰もが彼女を傲慢な悪女だと思った。
ただ一人。
父であるヴァルディエ公爵だけは、娘を救うために動き始める。
けれどエレオノーラは、父に願う。
――どうか、私を助けないで。
これは、悪女として処刑されることを選んだ令嬢と、
何があっても娘を見捨てられない父親の物語。