あらすじ
「整備など不要だ」と騎士団を追い出された整備職人のもとへ、捨てられた人形の少女たちが一体ずつ自分の意思で集まってくる。その一方で、彼を追い出した騎士団は週ごとに崩れていく。
王都の白獅子騎士団で、魔導人形の整備を十年ひとりで回してきたオルト。新型を入れた団長に「油臭い手入れ屋はもういらない」と言われ、職を失った。
行き着いた城外の廃棄場には、「欠陥品」の札を下げた古い人形たちが積まれていた。盾の人形、斥候の人形、狙撃の人形、大砲を背負った人形。
不調の正体は、ほとんどが手入れ不足だった。オルトは「開けていいか」と許可を取ってから分解し、磨いて組み直す。
古い人形は、主を自分で選べる。目を覚ました少女たちは、自分の指で登録板にオルトの名を刻んでいく。
一方、整備役のいなくなった騎士団では、新型の稼働率が98%から毎週落ちつづけていた。
※魔法もスキルも使いません。直すのは工程と手間だけです。