あらすじ
魂――それは、人をその人たらしめるもの。
魔法が世界に広まり始めた時代。貧しい村で暮らす少年、フェルト・ヴァルファルドには、人の魂を見ることができるという不思議な力があった。
身体が弱く、魔法も使えないフェルトだったが、その力を使って村人たちの体調を診ながら、静かな日々を過ごしていた。
そんな彼には、幼い頃から共に育ってきた親友、アルドール・エネリオスがいる。
健康で、力が強く、誰からも慕われるアルド。フェルトにとって、彼は何よりも大切な存在だった。
しかしある日、フェルトはアルドの魂に、これまで一度も見たことのない異変を感じる。
そして翌日――アルドは突然、原因不明の病に倒れてしまう。
日に日に弱っていくアルドの魂。
このままでは、アルドが死んでしまう。
親友を救うため、フェルトは村を出ることを決意する。
目指すのは、五百年前に世界を救った『大英雄』――アグラヴァーン・エルデンストールの墓。
そこには、この世のあらゆることを知ることができる”何か”があるという。
たった一人の親友を救うため、フェルトの旅が始まる。