あらすじ
英雄譚でもなく、一人の戦士の生涯でもない。
戦場で引き金をひく兵士。
壊された街で眠る少年。
戦う夫の帰りを家で待つ妻。
兵器を造る技術者。
戦争を海の向こう側から眺める高官。
歴史に名前すら残らず、消えていった市民たち。
同じ世界の中の、どこかで起きた何か。
街や自然を破壊する巨大な人型兵器。
人々の営みの陰に隠れた、不穏な気配。
これは、そんな世界を舞台にした短編集。
物語同士に明確な繋がりはない。
それでも、どこかで起きた出来事が、別の誰かの人生に影を落とす。
一人の人間にとっては、世界を揺るがすほど大きな出来事。
けれど、世界にとっては、ほんの小さな出来事。