あらすじ
※本作は「カドコミ漫画原作コンテスト」応募用に、漫画原作の脚本形式で執筆しています。
ごく普通の高校生・朝賀ヒナタは、最強の不良として恐れられる夜鷹エイジと共に異世界へ勇者として召喚される。
この世界では、勇者は『一度見た魔法を自分のものにする力』があると言い伝えられてきた。
その伝承通り、エイジは見た魔法を完全に再現し、本来以上の威力で扱うことさえできた。
一方、ヒナタも魔法をコピーすることはできたものの、その威力は必ず大幅に劣化してしまう。
エイジが「本物の勇者」として歓迎される中、ヒナタは役立たずの「偽勇者」として扱われ、ついには王国から密かに始末されることになる。
地下遺跡へ突き落とされたヒナタがそこで出会ったのは、何百年もの間、封印されていた少女・ルシェリアだった。彼女は自分が何者なのか、なぜ封印されたのかを覚えていない。
しかし魔法に関する知識だけは残っており、人が決して扱ってはならない、世界を滅ぼしかねないほど強大な『禁忌魔法』を知っていた。
強すぎるがゆえに術者自身すら危険にさらす禁忌魔法。
しかし、どんな魔法でも弱くコピーしてしまうヒナタなら、その威力を扱えるところまで落とすことができる。
普通の魔法では欠点でしかなかった『劣化コピー』が、禁忌魔法に限って最高の適性へと変わる。
ルシェリアから禁忌魔法を託されたヒナタは、彼女を連れて地下遺跡を脱出する。
だが、その存在を知る王国は二人を危険視し、追手を差し向ける。
さらにその先には、あらゆる魔法を完全にコピーする「本物の勇者」エイジが立ちはだかる。
世界を救う本物の勇者と、世界よりも目の前の少女を救ぶことを選ぶ偽勇者。
果たして勝利の女神はどちらに微笑むのか。
劣化コピーしかできない少年と、世界滅亡級の禁忌魔法を知る封印少女が、追われながら世界の真実を探していく異世界ファンタジー。