あらすじ
不機嫌な老人とおちゃらけた若手芸人が、一年間だけコンビを組む話。
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グライド・スチュワードは施設で暮らす孤独な老人だ。プライドが高く傲慢なせいで周囲からは腫れ物扱い。しかしそんな彼にしつこく迫った男が一人いた。
芸人ジャック・ジョンソン。夢を叶えるため首都へ上京した二十代後半の若者である。
ジャックは言う。
「ねぇおっちゃん、俺とコンビ組も?」
グライドは笑われるなどもっての他だと冷たくあしらうが、ジャックは諦めない。彼の粘り強い説得の末、グライドは一年限定でコンビを組むことを了承する。
初舞台の日。
二人で舞台に立ちたいジャックと、喋りたくないグライド。そんな二人が生み出した芸風は、『ピアノで語る』というものだった。
来る日も舞台に立ち続ける二人。ジャックとの日々は青春そのものだが、終わりは確かに近づく。しかもグライドには誰にも話していない秘密がひとつあった。
契約更新が迫るなか、グライドが出した答えは———