あらすじ
ボストンへ留学した冬希は住む場所を失い、青年リアムとルームシェアを始める。
親切なのに隠し事ばかりの同居人は、謎の単語「LARVA」を手掛かりに、「地図にない街」を探していた。
彼を不審に思いながらも共に調査をするうち、冬希は謎を解くことに、そしてリアム自身に惹かれていく。
二人で料理をして、本を読み、街を歩く。
ココアの好みを覚え、シナモンロールを半分に分け、明日の朝も一緒に食べる約束をする。
いつしか冬希にとって、リアムと暮らす日々そのものが、失いたくないものになっていた。
——だからこそ、その日常が壊れ始めた時、冬希は逃げられなかった。
自分の知らない自分との思い出を語り出すリアム。
二人の「初めて」が食い違い、確かだったはずの記憶まで信用できなくなっていく。
彼が愛している僕は、本当に僕なのか。
それでもリアムを取り戻したいと願う冬希もまた、少しずつ狂っていき——。
恋をするほど幸福だった日々が、そのまま恐怖へ反転していく。
二人で暮らした記憶さえ疑わしくなる、青春コズミックホラーBL。