あらすじ
高校三年生の秋、柏駅で出会った三浦紀子と真島凌。すれ違いの果てに別々の人生を歩んだ二人は、二十年後、東京の雑踏で再会する。
それぞれの傷を抱えたまま惹かれ合い、家族となった二人だったが、幸せは長くは続かなかった――紀子は病に倒れ、若くして命を落とす。
一人残された凌もまた孤独のうちに人生を終えようとしたその時、目を覚ますとそこは高校時代の柏駅だった。
「真島くん、遅かったね」
前世の記憶を持つのは紀子だけ。何も覚えていない凌に、そっと寄り添いながら、彼女は「今度こそ一人にしない」と誓う。
そして再会したのは、二人だけではなかった。前世で家族だった子どもたちも、姿形を変えて次々と目の前に現れて――。
今度こそ、あの笑顔を失わないために。時を超えた家族の、二度目の青春が始まる。