あらすじ
深夜二時のアクアリウムバーは、まるで世界の底に沈んだ水族館。
そこで働く平凡で恋に鈍感な大学生・白石ひまりは、同じバイト先のミステリアスな先輩・深海漣に密かに憧れていた。
普段は最低限の業務連絡しか交わさない、遠い存在の漣先輩。
しかし他のみんなが帰り、深夜に二人きりになった瞬間、店内に響いたのは聞いたこともないほど甘く妖しいハミングだった。
「……ねえ、ひまり」
突然名前を呼ばれ、昼間の出来事への激しい嫉妬をぶつけられるひまり。
いつも冷たいはずの先輩から溢れ出す、息が詰まるほど濃厚な独占欲。
そして彼の瞳は、人間のものではない妖しい輝きを帯びていて――。
美しい海の底で繰り広げられる、秘密を抱えた先輩と鈍感ヒロインの、甘く不穏な居残り執着ファンタジー。