あらすじ
*登場人物*
祐香(29)――青環都市サービス運営調整課。善良で気配り上手、記録と調整が得意。ただし頼まれると断れず、他人の仕事まで抱え込みがち。
渉悟(32)――危機管理室の安全確認担当。危険の兆候を見逃さない実直な男。人に頼らず一人で確かめようとするため、社内では孤高の存在。
もも(27)――祐香の同僚。毒舌だが温かく、祐香の「善意の無料追加サービス」を容赦なく止める。
皓大(35)――運営調整課主任。祐香へ仕事が偏っていた事実を認め、職場の仕組みそのものを改善する。
*あらすじ*
困っている人を見ると「なんとかします」と引き受けてしまう祐香。仕事はできるのに、成果は他人のものになり、自分の昼休みや予定ばかり消えていく。
そんな彼女の前に現れたのが、危機管理室から来た渉悟だった。「それ、祐香さんの仕事ですか」――彼だけが、祐香の有能さと危うい自己犠牲を同時に見抜く。
同じ頃、柳橋商店街の地下水路で漏水が発覚。商店街を守りたい祐香と、安全のため妥協しない渉悟は衝突しながらも、祐香の記録力と渉悟の分析力を重ね、図面にない旧分岐へたどり着く。
誰かを助けることと、自分が全部背負うことは違う。一方、渉悟もまた「一人で正しさを守る」ことに固執していた。
地下水路の補修、始発前の会話、ご褒美ランチを経て、似た者同士の二人は互いの抱え込みを止め合う関係へ。