あらすじ
二十八歳の島田英恵は、スポーツ用品メーカーの経営企画部でリーダーを務める会社員。仕事もでき、柔道三段。家族や甥たち、週末に通う柔道場にも恵まれ、「ひとりでも十分」と思って生きてきた。
そんな英恵を、十五歳年上の上司・高畑俊佑が飲みに誘う。四十三歳独身。仕事は完璧なのに、恋愛には不器用な俊佑。二人で過ごす時間が増え、やがて身体を重ねるが、翌朝になると俊佑はいつもの上司の顔に戻ってしまう。関係を言葉にしない彼に、英恵は「私は体だけなのか」と傷つく。
ついに英恵が本音をぶつけると、俊佑は、自分の気持ちを押しつけないことが彼女を尊重することだと思い込んでいたと気づく。そして初めて、「俺は、英恵が好きだ」と告白する。
そこから俊佑の態度は一変。言葉にしなかった男とは思えないほどLINEを送り、英恵の柔道場にも通い、家族にも会いたがる。
一方、英恵も仕事を通じて広報への興味を見つけ、自分の人生を自分で選び直していく。
そして初めての伊香保旅行。俊佑は石段で「英恵と家族になりたい」と伝え、指輪を差し出してプロポーズする。
ひとりでも生きていけると思っていた英恵と、言葉にすることが苦手だった俊佑。二人が「一緒に生きる」ことを選び、結婚後も仕事も柔道も続けながら、にぎやかな日常を築いていく、大人の年の差オフィスラブ。