あらすじ

かつて世界に名を轟かせた大賢者のもとへ、ある日、国王の使いが一人の赤子を抱えてやって来た。 赤子は、王妃が産んだ第一王女。 しかし王女は、娘を欲していた側妃から激しい憎悪を向けられ、何度も命を狙われていた。 王宮の中に安全な場所はない。 そう判断した国王は、信頼する大賢者へ愛娘を託すことにしたのだ。 使者が持参した国王からの手紙には、こう記されていた。 『側妃に対抗できる強さを。そして、叶うならば、この国を支えられるほどの強さを、大賢者として王女に与えてはくれないだろうか』 それは、権謀術数の渦巻く王宮でも生き抜ける知恵と、国を導く王としての強さを望んだ言葉だった。 ところが、大賢者は手紙を雑に読み飛ばしてしまう。 「たしか、国を守れるほどの強さが必要なのよね?」 しかも、腕の中の王女はあまりにも可愛らしかった。 「こんなに可愛い生き物を殺そうとする人間なんて、返り討ちにできるほど鍛えてやろうじゃないの!」 こうして大賢者は、苦労人の弟子を巻き込みながら、王女を大切に育て始める。 魔法も、剣術も、体術も。 敵を見抜く知恵も、国を守る力も。 愛情をたっぷり注ぎつつ、常識外れの教育を施した結果――。 国王が望んでいたのは、賢く国を支えられる王女。 だが大賢者が育て上げたのは、あらゆる敵を物理的にねじ伏せる、最強にして最恐の女王だった。 これは、国王の手紙を少々読み違えた元・大賢者が、可愛い王女を誰にも傷つけられないよう育てた結果、世界最強の女王を誕生させてしまう物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/06
  • 現在の作品強固な国にしたいと国王に頼まれた元・大賢者、最強の女王を育ててしまう