あらすじ
ゲームを極めることを生きがいとする大学生・神崎蓮。
数々のゲームでRTAに挑み、最短ルートと最適解を追い求めてきた彼のもとに、友人から一つのゲームの噂が届く。
その名は――『UNLIMITED FRONTIER』。
広大な世界を自由に冒険できる、異常なほど自由度の高いゲーム。
剣士になるも、魔法使いになるも、商人になるも、魔物を育てるも自由。
さらにこのゲームには、プレイヤー自身が新しい職業を考え、運営へ提案できるという前代未聞のシステムまで存在していた。
ただし、このゲームには一つの謎がある。
ラスボスは存在し、普通にプレイすれば誰でも倒せる。
しかし運営は発売当初から、こう公言していた。
――「この世界には、まだ誰も辿り着いていない存在が存在します」
発売から一年以上。
何千、何万というプレイヤーが探し続けても、未だ発見されない謎の存在。
その噂を聞いた瞬間、蓮のゲーマーとしての本能が刺激された。
「……誰も見つけてないなら、俺が見つければいい」
そして彼は『UNLIMITED FRONTIER』を始める。
だが、蓮が選んだのは剣士でも魔法使いでもなかった。
彼が運営へ提案した、前代未聞の職業。
――『魔物配合者』
魔物と魔物を組み合わせ、新たな魔物を生み出す特殊職。
その基本性能を作り出すのは、ゲームに搭載された超高性能AI。
どんな魔物が生まれるのか。
どんな能力を持つのか。
どんな組み合わせが最適解なのか。
それすら、蓮自身にも分からない。
自分で作ったはずの職業を、自分自身で攻略することになったRTAプレイヤー。
果たして彼は、誰も見つけられなかった謎の存在へ辿り着けるのか。
そして――
「魔物配合者」という一つの職業が、この世界の攻略法を大きく変えていく。