あらすじ
どうやら私、異世界転生ってやつをしたみたい。
前世は、ごく普通の25歳会社員。
仕事をして、かわいい服を着て、デパコスを眺めて、友達とカフェに行く。そんな毎日をそれなりに楽しく生きていた。
ただし、一つだけ人より詳しかったものがある。
それは――「どうすれば、その人がいちばん素敵に見えるか」を考えること。
顔立ち、色、体型、髪型、メイク、服、アクセサリー。
趣味で研究し続けた“垢抜け知識”だけは、やたらと蓄積されていた。
そんな私が転生したのは、伯爵令嬢エレナ・ベルフォード、18歳。
鏡に映った自分を見て思った。
この顔
地味に見えるけど――
パーツ配置、神じゃない?
素材はいい。
ただ、魅せ方を知らないだけ。
だったら、やることは一つ。
まずは自分をプロデュース。
次は兄。友人。社交界の令嬢たち。
「似合う」を知ることは、好きなものを諦めることじゃない。
好きなものを、自分らしく楽しむ方法を見つけること。
そんなふうに一人ひとりの魅力を見つけていたら、いつの間にか仕事になって、お店ができて、王女様から依頼まで来て――?
さらに、仕事で出会った侯爵家の次男・ロイとは、どうやら恋まで始まりそう。
仕事もしたい。
恋愛もしたい。
かわいいものも、新しいものも、全部楽しみたい。
これは、チートも魔法もない異世界で、
令和の“垢抜け研究”を武器に、自分と誰かの「好き」を輝かせていく伯爵令嬢のお話。