あらすじ
判断しなければ、責任は生まれない。
岐堂選、十五歳。中学で委員長を押しつけられてから、そう決めて生きてきた。入学式の朝も、名前だけ言って座るつもりだった。
なのに、知らない少女に名前を呼ばれた。
「ミラ」と名乗ったその少女は、未来から来たと言った。ショットガンを持っていた。追ってきた人型の機械は、選だけを狙っていた。気づいたら世界が六秒ごとに巻き戻っていた。
そして選は、AXIOMというグローブを右手に嵌めていた。
【次行動生成完了――迎撃】
生成AIじゃねんだぞぉおおおお!
二十四年後の未来では、選は「判断と責任の重さ」に耐えられずAXIOMに全てを委ねた存在になっているらしい。その未来を変えるために、ミラは来た。
やり直しが効く世界は、居心地がいい。でも居心地のいい場所に慣れた先に何があるのか、選はまだ知らない。
入学式は、まだ始まらない。