あらすじ
この世界で人は十二歳になると神から「星」を授かる。
マクガイア王国の山奥で暮らす少年シルバー・ヴィンセント。
母から受け継いだ銀糸を操る彼に与えられたのは、傷ついても再生する「ギグ・マーガの星」だった。
ただし、死なないだけで痛みは普通にある。
さらに転倒、衝撃、爆発――果ては女難。
様々な災厄を呼び寄せる厄介な「外れ星」。
そして世界には、国の命運を左右する特殊な「マーガの星」が存在する。
神が星の民へ下した言葉は――
「最後の一人になるまで、殺し合え」
勝ち残った者の国には、神から多大な恩恵が与えられる。
やがて十六歳となったシルバーもまた、その戦いへ巻き込まれていく。
【主な登場人物と用語説明】
■シルバー・ヴィンセント
本作の主人公。
銀髪の少年。十六歳。
格好つけたがり、妙な二つ名を頻繁に名乗る中二病気質。
母から受け継いだ銀糸を操る。
所有する「ギグ・マーガの星」は致命傷すら再生する不死に近い能力を持つ一方、様々な災厄を呼び寄せる。
■ルーシェ・カランディール
シルバーの幼馴染。同い年。
気は強くシルバーへのツッコミも容赦がない。
一方、両親を失った幼いシルバーを誰より近くで支え続けてきた少女。
無茶をするシルバーを放っておけない。
■ラスティーナ・マクガイア
マクガイア王国第一王女。
紅い髪と紅い瞳を持つ少女。
十二歳の頃、ギグ・マーガの星を授かった主人公を王都へ連れていく。
王女らしい礼儀正しさを持つ一方、少々天然。
【マーガの星】
各国の命運を左右する特殊な「星」
国ごと、星ごとに異なる能力を持ち、同じ時代に存在する星同士はやがて互いに引き寄せられ、出会うとされる。
そして最後まで生き残った、マーガの星の民が所属する国には、神から大きな恩恵が与えられる。
その殺し合いを、人々は――「マーガの戦い」と呼んでいた。