あらすじ

人の心は読めるのに、自分の恋心だけは読めなかった。 犯罪心理学者・神崎零。 人の言葉、表情、仕草から、その心の動きを分析することを得意とする男。 そんな彼が、三年前に出会った一人の女性――横田みお。 最初の印象は、最悪だった。 名刺の紙質を分析され、 講演中に時計を何回見たかまで指摘され、 みおは思った。 ――この人、感じ悪い。 ところが、仕事を通して何度も顔を合わせるうちに、 二人の距離は少しずつ変わっていく。 人の心なら、いくらでも分析できる。 けれど、自分自身の心となると、なぜか神崎は鈍かった。 それを教えてくれたのは、 「君をずっと見ているからだ」 という、本人にとっては何気ない一言。 そして三年目。 神崎零は、ようやく気づく。 自分が彼女を「分析していた」のではない。 ――ずっと、大切に思っていたのだと。 これは、事件を解決する話ではない。 人の心を分析する男が、 たった一人の女性を愛することを覚えていく、三年間の物語。 もちろん神崎零は、いたって真面目である。 ……たぶん。 『食べ物の恨みは怖い』シリーズ、本編へと続く恋の前日譚。

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カクヨム
カクヨム2026/09/06
  • 現在の作品「食べ物の恨みは怖い」サイドストーリー 神崎とみおの出会い