あらすじ

「クラウディア・ミラージュ。お前との婚約を破棄する」 虹色の光が満ちる大聖堂で、王太子ユリウスは高らかに宣言した。「真の聖女はリゼットだ。偽物は都から出ていけ」と。 砂漠に浮かぶ蜃気楼の都イリスレーヴ。その虹色の奇跡も、聖女の祈りがもたらす神の恵みも――すべては、わたくしが十年かけて設計し管理してきた〈魔導浄水結界〉と〈給水網〉。前世で日本の上下水道を支え、過労死した技術者の意地の結晶ですわ。 「そうですか。わかりましたわ」 喚かず、泣かず、すがらず。わたくしはただ静かに都を去る。ただし、その前に一箇所だけ立ち寄って――水源制御を、わたくし一人の手に完全帰属させてから。 祈りで水は出ません。前世のわたくしが残業していたのが、その証拠ですもの。 クラウディアが去って五日。新しい聖女がどれだけ祈っても、虹は色褪せ、蛇口からは泥水が。慌てふためく都を背に、わたくしは新天地を目指す。 祈りではなく、技術で。幻ではなく、本物の水で、渇いた世界を潤していくために―― ざまぁ×転生技術チート×淡々系令嬢の痛快インフラ再建ファンタジー、開幕ですわ。

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小説を読もう2026/09/06
  • 現在の作品【偽聖女ですけど?】婚約破棄された転生令嬢が都の水道を全部止めた件~蜃気楼は幻。でも水は、本物ですわ~