あらすじ
天使――それは笑顔を振りまいて、人々を救済に導く存在。
天使――それは使命に縛られて、救済を欲する存在。
★ ★ ★
天使の外見は全員幼女だ。
天使というのは、人間を導いてくれる存在。
そうなると、可愛らしくて、無害そうで、目の保養になるのが良いのだろう。
たしかに人間は、天使に目がない。
それが一般的だが、私はあえて別の説を推したいと思う。
天使と人間の間に、恋愛の関係がないようにするためだという説だ。
そうだとしたら、天使の見た目がすべて幼女なのもうなずける。
もし悪魔が、その隙に付け入っているのだとしたら?
人間の性癖を歪ませて、天使を束縛するように。
だから、世の中は幼女好きで溢れているし、天使の目撃情報も少なくなってきている。
この方が辻褄が合うのではないか?
だが、天使とは元来、神のごときものだったはずだ。
私は現代の社会が悪魔に支配されているように思えてならない。
今話題の光事件。
この事件の後は、憑き物が落ちたような人間が増えるらしい。
これは悪魔の支配を終わらせんとする、天使のせめてもの抵抗なのかもしれない。
だとすれば私たちはどうするべきなのだろうか。
――「天使と光事件」より一部抜粋