あらすじ
かつて、小学校教師だった男――丹野仁。
ある日、彼の前に脳神経内科医・別所汀が現れる。
彼女に連れられた病室で丹野が再会したのは、十五年前の教え子――安藤留子だった。
二か月以上も眠り続けているという留子。
意識はないはずなのに、呼びかけに反応する脳。
そして時折現れる、不可解な脳波。
彼女の中で、いったい何が起きているのか。
十五年前の記憶を辿る丹野と、眠り続ける親友の意識を追う別所。
二人はやがて、彼女の過去に隠された真実へと近づいていく。
――記憶と意識、そして二人の少女をめぐる物語。