あらすじ
公爵令嬢セレスティア・フォンテーヌは、第一王子との婚約を破棄された。
理由は、病弱で儚い姫君リリアーナを虐げたから。
高慢で冷たい悪役令嬢。
そう決めつけられたセレスティアは、婚約も立場も失っていく。
けれど。
誰より周囲を見ていたのも。
問題が起こる前に動いていたのも。
誰かが困らないよう、陰で手を回していたのも。
ずっとセレスティアだった。
それを誰も知らなかっただけ。
そんな中、長く療養していたリリアーナが戻ってくる。
可憐で、儚く、誰からも愛される姫。
これまでずっと、妬ましくて仕方がなかった存在。
けれど再会したその日から、セレスティアの中でリリアーナという存在が大きく変わり始める。
そして同時に。
婚約を破棄した王子も。
彼女を悪役令嬢と決めつけた者たちも。
少しずつ気づいていくことになる。
自分たちが切り捨てた令嬢が、どれほど有能で、どれほど多くの人を支えていたのかを。
婚約破棄から始まる、悪役令嬢の逆転劇。
ただし彼女が手に入れる幸せは、誰か一人に選ばれることだけではない。