あらすじ

七本の蹄釘で材料を抜き、事故の責任だけを娘へ負わせる父の工房から、ヴォイキツァは寝床ごと追い出された。住み込みの働き口を得た辺境公爵家で、彼女は暴れる馬に挟まれた公爵マシューを救う。 「八本、左右交互。三つ数えてから下げます」 その手順が暴いたのは、厩舎に残る七本打ちの鉄輪と、家名入りの職人印を使った父の不正だった。親方や厩務員が見守る公開検分の後、今度はヴォイキツァ自身が馬体と壁の間に挟まれ、利き腕も抜釘鋏も使えなくなる。 泥へ膝をつき、あの日と同じ手順を口にしたのはマシューだった。 働ける日だけ許される寝床ではなく、助けを要する日にも帰れる家と食卓の席を、救い救われた二人が得るお話。

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小説を読もう2026/09/06
  • 現在の作品追放され工房と寝床を失った蹄鉄工の娘ですが、八本の蹄釘で救った公爵様に同じ手順で救い返され、家族になりました