あらすじ
疫病、飢饉、天変地異。誰もが「末法の世」と絶望する平安後期。
そこに現れたのは、未来の知識を持たぬまま、自力で科学の真髄に至った一人の姫君・千尋(ちひろ)だった。
彼女の目的はただ一つ。「大好きな自然観察(科学)を邪魔されないこと」。
嘘も駆け引きも知らない彼女の「純粋すぎる透明な瞳」と「冷徹な論理」は、関わる全ての男たちを狂わせ、武士と貴族の権力構造すら塗り替えていく。
本人はただの趣味のつもりなのに、周囲は彼女を天下を導く『神託』として奪い合う――。
そんな「無自覚な魔性の姫」の盾となるのは、武の力を極めるため、武神に一生の「断欲」を誓った最強の護衛剣士・九郎(くろう)。
「これも修行、これも試練……!」と鼻血を流しながら、邪念(煩悩)をすべて武のパワーに変換して千尋を守り抜く、最高にこじらせた童貞だった!
源平合戦を回避し、鎌倉の世へソフトランディングを仕掛ける、前代未聞の凸凹コンビ。
これは、科学と愛とお笑いで歴史の闇を破壊的創造する、異色の平安ファンタジー!